イーロン・マスク USC卒業式スピーチ|USCマーシャル・スクール・オブ・ビジネス 学部卒業式2014
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動画の和訳
1.とにかくスーパーハードに働くこと
まず言いたいことは、「スーパーハードに働く」ということです。起業する人はとくにそうですが、スーパーハードに働く必要があります。何を仕事にするかにもよりますが、特に最初の職場ではとにかく忙しく働く必要があります。「スーパーハード」とはどういうことでしょうか?
弟と私が起業したときは、アパートの代わりに小さなオフィスを借りて、寝泊まりをしていました。シャワーはYMCAで済ませていました。とにかく大変で、コンピュータも1つしか持っていませんでした。昼にサイトを編集して、夜はコーディングをしていました。毎日、どんなときも。
当時付き合っていたガールフレンドもオフィスで寝泊まりしていたほどです。起きてる時は常に働く。特に起業する人には言っておきたいことです。他の人が週に50時間働くなら自分は100時間働けば2倍のことを成し遂げられるはずです。
2.グレートな人達と働くこと
次に言いたいのは、起業するにしても就職するにしても何より大事なのは、グレートな人達と働くように挑戦することです。
素晴らしいと思えるグループに参加するにしても、会社を作るにしても、グレートな人達を集めるというのは必須です。いかなる会社も、商品やサービスを生み出すために集められたグループなのです。
グループの仕事を信頼し、正しい方向において結束することが会社に成功をもたらします。ですから起業するのであれば、何がなんでもグレートな人達を集めましょう。
3.商品や、サービスに焦点をあわせること
3つ目、雑音にも注意しなければなりません。商品の改善に関係のないことにお金を使ってしまったりと、これには多くの会社が混乱していますね。
例えばテスラでは、宣伝費にお金を決して使いません。商品である車そのものを良くするため、全てのお金は研究開発、製造とデザインにお金を使います。どうすれば最高の車が作れるのか。それにフォーカスすべきです。
いかなる会社においても、「努力がいい商品やいいサービスというかたちで、結果に表れているか」。これを常に考えなければいけません。結果が出ていなければ、その努力はやめる必要があります。
そしてその努力が良いサービスや製品作りに繋がっているのか見極める必要があります。もしそうでないなら止めるべきです。
4.トレンドに流されないこと
最後のテーマは「流行に流されない」ということです。物理学的アプローチや物理学の第一原則の観点から考えてみてください。類推ではなく、自分の想像できる限界まで突き詰めて考える。このように突き詰めていけば、本当に意味を成すことなのか、他の人たちがただ行っているだけなのかちょっと見極めることが出来ます。全ての事を見極めることは困難で努力のいることです。ただ、それでも新しいことがしたいのであればこれが一番の方法です。これが物理学者が発展させたフレームワークです。この方法はとてもパワフルな方法です。これは、本当に意味のあることなのか、ただ他人がやっていることなのかを判断するいい方法です。全てに対してその考え方が使えるわけではありませんし、結構な努力が必要なので難しいのですが。しかし、何か新しいことがやりたいのならこれは最善の方法だと思います。
5.リスクをとること
最後に言いたいことは、今こそリスクをとる時だということです。あなた達にはまだ子どもがいませんよね? それから債務も。
歳をとるにつれ、やらなければいけないことは増えます。家族を持てば、自分自身だけでなく家族のためにもリスクを負わなければなりません。難しいことに取り組むことは、より困難になります。ですから今こそが、チャンスなのです。
こういった義務に取り組む前に、今リスクをとってほしいのです。大胆にやりましょう。あなた達ならできます。